有限会社 三九出版 - 《自由広場》    ☆銀次郎の日記☆  媒酌人は無用か否か


















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《自由広場》
  ☆銀次郎の日記☆

                   媒酌人は無用か否か
                         青江 由紀夫(千葉市高品町)

 1.媒酌人のある結婚は希少価値か否か
媒酌人無用論。仲人,月下美人。男女の縁をとりもつ人は不要という今の風潮。
 西新宿のKPホテルの取締役執行役員(宴会担当)の弁。
 十組に一組もない媒酌人つきの結婚。二十組に一組か又は三十組に一組らしい。
 関東地方ばかりではない全国的な傾向らしい。
 BHB(株)の常務の長男,T銀行専務取締役の長男(双方とも一人息子と一人娘)の各場合も媒酌人なしの結婚式・披露宴とのこと。
 前者の場合はHOホテル,後者は横浜Gホテル。双方とも関東の中の上流階級。
 青江氏の場合は,媒酌人あり。福山運輸(株)(東京一部上場企業,本社福山市)の創立者渋谷昇・富子夫妻。
(イ)媒酌人への謝礼は祝金の約二倍。二十〜三十万円。貸衣装代などは依頼者側の負担。二十〜三十万円。お車代一〜二万円。合計五十〜六十万円。
(ロ)招待客約百人で披露宴と式の合計で約五百万円。引出物代を含む。
(ハ)法律上は役所への婚姻の届出と受理。住民登録,戸籍登録の完了が成立の条件。
(ニ)伝統的,習慣的な儀式としてのキリスト教会式の結婚式・神式。そして披露宴媒酌人も,儀式としての結婚式も披露宴も法律上は不要な婚姻(結婚)の儀式。
 上のことから判断すると媒酌人も,結婚式も披露宴も不要という思想も一つの合理的判断。
2.なぜ媒酌人を依頼するのか
「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。自慢しない。高ぶらない。…」(コリント第1−13−4),などと神聖な聖書の一節の朗読。パイプオルガンとバイオリンと聖歌,誓約の言葉,指輪の交換。
 神式ならば三々九度の杯。築地本願寺では仏式なのに立派なパイプオルガンの演奏もあり,読経もお説教もあり,本堂から渡り廊下で宴会場に連絡されており,ここで披露宴。仏式結婚式も人気がある由。読経の意味不明な点が有難いとか。
(イ) 中央競馬の競走馬は血統書がしっかりしていないと出走不可能とか。ペットショップの犬ですら血統書や鑑定書がないと高価では売れない。絵画も師弟の系譜のはっきりしない画家の作品は画商も扱いにくい。市場性に難点ありとなる。
(ロ) 人間も学歴や成績証明書のみでは人物評価の一面しか判断できない。東大卒でも毎年三千人以上の時代。大学院を修了して指導教授の推薦状のある人材の方が安心。
 両親も,その祖父母も平凡なサラリーマン。本人の学歴も学卒で平凡な成績で特技も特段なものなし。ゼミも有名教授のゼミでもない。その推薦状もない。
社外の有力者のコネも推薦状もない。
(ハ) そういう人材が一流の大企業に就職で不利になるのも当然。採用する人事担当の立場も同情したくなる。
大学の教育や就職指導を徹底したとしても,パソコンや自動車のように厳格な品質管理(QC)も困難。統一規格も肉体的にも精神的にも不可能な人材の育成。
 血脈,遺伝子も各人各様は当然。
(ニ) 採用担当者も,取引の相手企業の担当者も安心・信頼できる何かが欲しくなるのも,当然。
 首都圏だけでも四千万人もの人口の大都会。これに外国人も多く入り,混成の人間社会。礼儀作法もマナーもよくない。「何処の牛の骨か馬の骨か不明」とも言うべき特色の欠如した人材・人間が,ゴルフやテニスやカラオケ,マージャンで苦心苦労しても有利有力な人脈は築けない。こういう場合も想像可能。
(ホ) こういう場合に,せめて,媒酌人夫妻ぐらいは,その分野,業界で若干は信頼されている有力者に依頼したくなるのも納得可能。
 若干の無理をして依頼することも人生修行の一つ。
 老後の不安もあって,叱正や小言も控える親や祖父母。手間のかかる部下は配属変えで左遷。退職しても困らない人材は退職は大歓迎の昨今。「君には君のいい点もある。無理をしないで頑張りなさい」といった左遷。
 こういう場合でも,親代わりとして,叱正,忠告,助言して頂ける媒酌人。指導者,お手本,親代り,親分,ゴッド・ファザー。
 お中元やお歳暮,お年賀を夫婦で持参して玄関先で挨拶をする毎年。これも修行の一つ。                  H23−2011−12/29(木)p.m00:25
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