有限会社 三九出版 - 10年日記の楽しみ方・続け方


















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☆《自由広場》 

            10年日記の楽しみ方・続け方 

               大勝 恵悟(埼玉県所沢市) 

 40歳の1月から日記を書き始めて25年が過ぎ,今年の1月で26年目に入った。その頃,日記帳と言えば,1年ごとのものが普通であったが,ある日書店で10年日記帳を見かけてとても気に入り,購入した。
 10年分の日記を1冊に書くという発想が面白い。大きさはA4判。普通のコピー用紙の大きさである。1ページに10段の枠があり,1日の行数は4行。1ページに同じ月日の10年分が記載できるようになっている。
 この日記帳を使い始めてわかったことだが,去年以前の同じ日の自らの記録を読むことは実に楽しい。正確に言えば,楽しくもあり,時にほろ苦くもあり…。また笑ってしまうことも少なくない。別の言い方をすれば,過去の自分自身のサイン帳であるとも言える。
 時折友人に「10年日記を書いている」と言うと「よく続くね~!」と驚かれることがある。 私にとって日記を続けることは楽しみであり, 困難を感じたことはまずない。困難はないが,知らず知らずのうちに,私なりの工夫をしていることに気がついた。
❶ 1日のうちに,正午ごろと夕方5時か6時ごろの2回,日記の材料をメモする。それに要する時間は1~2分程度。
❷ そのメモするメモ帳は小さく薄く,軽いものである。百円ショップでA6判4冊100円。しかも表紙はできるだけカラフルで楽しい気分を醸し出してくれるものを選んでいる。
❸ 10年日記を書き始めた当初から,私は1日24時間を,自分がどのように使っているのかに強い関心があった。それ以前は,なんとなく忙しいうちに1日が過ぎていくことを残念に思っていた。そこで,できるだけ時間を付記しながら,1日の動きを記している。
❹ 日々の行動や話題ごとに△印を付している。これは朝日新聞の天声人語を模したものである。平均して1日に8つの△を記している。
❺ メモ帳には睡眠時間,自分と家族の健康状態,食事の時間や食べた物,外食の場合はレストランの名前や金額なども記す。
❻ 仕事や趣味,飲み会や宴席,送信したメールや手紙についても要点を記している。
❼ 最後の2~3行で,その日の気分や心情をできるだけ率直な言葉でまとめている。

 ところで冒頭から「10年日記」と書いているが,40歳から書き始めた10年日記帳は,59歳の年末で2冊目を書き終えると同時に5年日記に変えることとした。また,ボールペンで手書きで書いていたが,パソコンで5年日記の様式を自分で作り,キーボードで入力することにした。
 パソコンであれば,頻繁に使う言葉は単語登録機能により,短い符号などで簡単に書くことができ,日記にかかる手間は大幅に軽くなった。
 また1日当たりに記載する量は10年日記の倍になり, 1日の行数は8行になった。60歳まではフルタイムの勤務生活であったが,それ以降は非常勤の仕事のため,自由時間が増え,日記に書く話題も倍加することが容易に想像でき,実際その通りになった。
 10年日記を書いていた頃は,海外出張も多かった。日記帳は重いので自宅に残して,10年日記の1日分の様式を作り,出張先に持って行った。旅先のホテルや飛行機の中で書いたことも懐かしい思い出である。帰国後,その1日分の様式をはさみで切りとり,10年日記帳に糊で張り付けた。
 今も,旅行に出かける時は,5年日記の様式を持ち歩き,帰宅後にパソコンでスキャナーにかけてその期間の分だけは手書きの日記になっている。
 先年他界した父も,長年日記をつけていた。若いころには1年ごとの日記だったが,晩年は3年日記帳を愛用していた。
 かなりの冊数になる父の日記帳は,今は兄弟が保管しているが,私の日記帳は自分だけにしかわからない文言を多用しているので,死後の保管は意味がないだろう。
 そんなことを考えながら,今夜もまたメモ帳の材料を元に,ごく短い時間でパソコンに入力することとしよう。 
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