本物語
第52号 2016.1.30
巨大災害への備えは心である
鈴木 重範
あの「3.11」から5年の歳月が近づいている平成28年新春,私の夢枕に「国破山河在 城春草木深 感時花濺涙 恨別…」が,そして朦朧とした記憶の風景の中で先祖を尋ねている自分? そこは故郷でも,自分の行ったことのある街でもない場所が現れた。「春望」の一節が想い出の如く初夢となったのは何か意味があるのだろうか。
今年は,阪神淡路大震災21年,東日本大震災5年となる。この歳月の経過は,被災地や被災者が抱える問題に対する意識を希薄にする傾向がある。被災地の復興への取り組みが新聞等のメディアに取り上げられることが少なくなっているのも事実である。人々も,東日本大震災は過去の災害であるとして,忘れ去ったかのような日常が続いている。一方,プレートテクトニクス(プレート理論)によると,今日,日本列島は大変危険な時期に入ってきていると,地震専門の学者が声を上げている。地震,噴火,洪水,竜巻等の自然災害は日常生活の中でいつ発生するか解らない。
こうした中で,大規模災害に対応する訓練や講演会が身近に存在するボランティア活動は必ずや役立つものと思っている。訓練や講演によりこの危機的な環境下にあることを意識する。このことが防災の第一の心構えである。また,災害発生に遭遇した時は「自分の命は自分で守る(自助)」が最初の行動でなければならない。これができるかどうかは命の行方に関わってしまうのだが,これを頭で理解していても咄嗟の時には行動に移すことができない人が多い。それで常日頃からその訓練をしておくことが必要不可欠なのである。――常日頃からの訓練,これは絶対に忘れてはならない。
ここで,私たちボランティアが被災地を視察した際に被災者の方たちから感じたことを,後日採ったアンケートから抜粋して紹介したい。
◌女川,南相馬の津波・原発被害の悲しさを目の当たりにし,まだまだ復興は遠く,大変な思いの中での生活を余儀なくされていることに深く考えさせられた。
◌被災者の「生の声」から,今時点での叫び,思いを知って大きな衝撃を受けると同時に,強く生きる力,負けない心,前向きに取り組む姿に感動した。
◌被災した現場の復興の取り組みは,これから何十年も続ける必要があり,日本国民全体で復興を支援し続けることだ。
その他,異口同音であるが,被災地現場での体験は被災者の立場に共感するものばかりである。最後に私が女川町観光協会のOさん(30歳)から聞いた私たち視察者に期待したいことというのを記したい。「義援金より,女川町を見に来てください。そして全国の人たちが現地の様子を知って下さい。できればこの町のお土産品を買ってください。こうした声を近隣の人たちに伝えて欲しい。」
今年こそは復興がより進展することを願望すると同時に,大災害に対応する心身の研鑽に励みながらボランティア活動を続けたいと思っている。
今年は,阪神淡路大震災21年,東日本大震災5年となる。この歳月の経過は,被災地や被災者が抱える問題に対する意識を希薄にする傾向がある。被災地の復興への取り組みが新聞等のメディアに取り上げられることが少なくなっているのも事実である。人々も,東日本大震災は過去の災害であるとして,忘れ去ったかのような日常が続いている。一方,プレートテクトニクス(プレート理論)によると,今日,日本列島は大変危険な時期に入ってきていると,地震専門の学者が声を上げている。地震,噴火,洪水,竜巻等の自然災害は日常生活の中でいつ発生するか解らない。
こうした中で,大規模災害に対応する訓練や講演会が身近に存在するボランティア活動は必ずや役立つものと思っている。訓練や講演によりこの危機的な環境下にあることを意識する。このことが防災の第一の心構えである。また,災害発生に遭遇した時は「自分の命は自分で守る(自助)」が最初の行動でなければならない。これができるかどうかは命の行方に関わってしまうのだが,これを頭で理解していても咄嗟の時には行動に移すことができない人が多い。それで常日頃からその訓練をしておくことが必要不可欠なのである。――常日頃からの訓練,これは絶対に忘れてはならない。
ここで,私たちボランティアが被災地を視察した際に被災者の方たちから感じたことを,後日採ったアンケートから抜粋して紹介したい。
◌女川,南相馬の津波・原発被害の悲しさを目の当たりにし,まだまだ復興は遠く,大変な思いの中での生活を余儀なくされていることに深く考えさせられた。
◌被災者の「生の声」から,今時点での叫び,思いを知って大きな衝撃を受けると同時に,強く生きる力,負けない心,前向きに取り組む姿に感動した。
◌被災した現場の復興の取り組みは,これから何十年も続ける必要があり,日本国民全体で復興を支援し続けることだ。
その他,異口同音であるが,被災地現場での体験は被災者の立場に共感するものばかりである。最後に私が女川町観光協会のOさん(30歳)から聞いた私たち視察者に期待したいことというのを記したい。「義援金より,女川町を見に来てください。そして全国の人たちが現地の様子を知って下さい。できればこの町のお土産品を買ってください。こうした声を近隣の人たちに伝えて欲しい。」
今年こそは復興がより進展することを願望すると同時に,大災害に対応する心身の研鑽に励みながらボランティア活動を続けたいと思っている。