本物語
第53号 2016.1.30
高 齢 者 の 抱 負
笹氣 光祚
この世に生を受けてから75年も経った。そんなに長い間? と自問しても事実には違いない。しかし,そんな長期間が経過したことが信じられない。思い出が近くにありすぎるのだろうか? 気持ちはまだ若いつもりの単純な頭のせいなのか? 自分がまだ若い頃に周囲にいた70歳位の先輩の姿を想像するにつけ,自分がもうそんな年寄りに? いずれにしても,後期高齢者であることは間違いない事実だ。若いつもりの体は,徐々に衰えていることは自覚している。
元来,運動するのが好きな性格のせいなのか,36歳までバスケの現役選手をしていたが,ある試合の時に自分の跳躍力の衰えに気づかされて引退を決意した直後に,ボウリング仲間だった寿司屋のオヤジ(故人)のお陰でゴルフの世界に入り込んでしまった。20代の頃に勧められたが「年寄りの棒振り」とバカにしていたのに……。それから約40年,ゴルフの魅力の世界にドップリと浸かって,こんなに楽しいものがあるのかと,今はすっかりトリコになっている。
ところで,長い間ゴルフをしている人々の目標に「エージシュート(年齢以下のスコアで廻る)」がある。70歳になった頃「もしかして自分も?」と思ってみたことがあった。その頃は,自分でも少しは上手だと思っていた。元気で競技に参加していた頃に,生涯ベストの69という記録があったが,年齢とともに飛距離も落ち,70台のスコアは夢の世界。とんでもない勘違いであることは,時々のラウンドで証明されていた。ところがその「夢」が昨年10月12日に,現実となった。北陵会(仙台二高同窓会)のコンペで,同伴者は,同期の千葉君,後輩の赤羽君,大友君。場所は仙台CC名取コース。スタートホールで3パットをしたが6ホール目でバーディ。気を良くしたのも束の間,次のホール3パットのダボ。結局2オーバーで前半終了。後半は2番でミスショットが続きやっとボギー,だと思ったら次のショートでアプローチが直接入ってイーブン。その後二つのボギーで8番のロング。3打目の100ヤードが1メートルにピタリ。ムム? 9番のティーで「もしかして?」と思ったが無事2打でオングリーン。さすがに意識をし始めた。しかし2つのパットで終了。同伴者に「歳と同じ」と言うと皆ビックリ。という次第。
同時に,技術的に「衰えた」と思わずに,もう一度基礎理論からゴルフを考えることにした。そもそも,筋力が衰えていくのだから飛距離が落ちる,というのは本当だろうか。 ゴルフ部の大学生とラウンドするとスイングリズムが良くなって, 少しではあるが飛距離が伸びる。 道具に頼らずに, 少しでも曲がらず正確に飛ばせないものか……。
手元にある「技術書」を読み返してみると,昔はできていたことが今はしていないことなどが,徐々に目についてきた。新聞のコラム欄に中嶋常幸プロが書いていた。「年齢的なもので体力が落ちたから仕方がない。と、パフォーマンスの低下を受け入れてしまうが人が多いかも知れない。でも自分は真っ向からそれに抵抗したいと思う。筋力は何とか落とさない方法はある。可動域がせまくなるのを防ぐストレッチを重点にしている」というもの。ソウダ! 歳のせいにしてはいけない。体力は衰えても体はマダマダ動く。ヨシ……挑戦……ダメ元でやってみよう……。
残りの時間は少ないけれど,生きているからこそ楽しめるのだから。チャレンジしてみよう!
元来,運動するのが好きな性格のせいなのか,36歳までバスケの現役選手をしていたが,ある試合の時に自分の跳躍力の衰えに気づかされて引退を決意した直後に,ボウリング仲間だった寿司屋のオヤジ(故人)のお陰でゴルフの世界に入り込んでしまった。20代の頃に勧められたが「年寄りの棒振り」とバカにしていたのに……。それから約40年,ゴルフの魅力の世界にドップリと浸かって,こんなに楽しいものがあるのかと,今はすっかりトリコになっている。
ところで,長い間ゴルフをしている人々の目標に「エージシュート(年齢以下のスコアで廻る)」がある。70歳になった頃「もしかして自分も?」と思ってみたことがあった。その頃は,自分でも少しは上手だと思っていた。元気で競技に参加していた頃に,生涯ベストの69という記録があったが,年齢とともに飛距離も落ち,70台のスコアは夢の世界。とんでもない勘違いであることは,時々のラウンドで証明されていた。ところがその「夢」が昨年10月12日に,現実となった。北陵会(仙台二高同窓会)のコンペで,同伴者は,同期の千葉君,後輩の赤羽君,大友君。場所は仙台CC名取コース。スタートホールで3パットをしたが6ホール目でバーディ。気を良くしたのも束の間,次のホール3パットのダボ。結局2オーバーで前半終了。後半は2番でミスショットが続きやっとボギー,だと思ったら次のショートでアプローチが直接入ってイーブン。その後二つのボギーで8番のロング。3打目の100ヤードが1メートルにピタリ。ムム? 9番のティーで「もしかして?」と思ったが無事2打でオングリーン。さすがに意識をし始めた。しかし2つのパットで終了。同伴者に「歳と同じ」と言うと皆ビックリ。という次第。
同時に,技術的に「衰えた」と思わずに,もう一度基礎理論からゴルフを考えることにした。そもそも,筋力が衰えていくのだから飛距離が落ちる,というのは本当だろうか。 ゴルフ部の大学生とラウンドするとスイングリズムが良くなって, 少しではあるが飛距離が伸びる。 道具に頼らずに, 少しでも曲がらず正確に飛ばせないものか……。
手元にある「技術書」を読み返してみると,昔はできていたことが今はしていないことなどが,徐々に目についてきた。新聞のコラム欄に中嶋常幸プロが書いていた。「年齢的なもので体力が落ちたから仕方がない。と、パフォーマンスの低下を受け入れてしまうが人が多いかも知れない。でも自分は真っ向からそれに抵抗したいと思う。筋力は何とか落とさない方法はある。可動域がせまくなるのを防ぐストレッチを重点にしている」というもの。ソウダ! 歳のせいにしてはいけない。体力は衰えても体はマダマダ動く。ヨシ……挑戦……ダメ元でやってみよう……。
残りの時間は少ないけれど,生きているからこそ楽しめるのだから。チャレンジしてみよう!