本物語
第73号 2022.7.20
巨 木 と 銘 木
伊藤 研二
就学前,津島市近くの祖父宅に疎開しておりました。大字の付く小さな村です。夏蒸し暑く冬は伊吹下し。農家なので屋敷は広い。もみを干す門(かど)が敷地の四分の一です。コの字型に母屋と物置,井戸端があり,屋敷の周りは木で囲まれている。南の入り口は背の高い槇の生垣で西は杉の防風林。生垣を通ると右手にお迎えの銀木犀。100年を越える老木で幹の太さは30㎝弱,高さは2mくらいで樹形が円盤型をしている。秋には白く香りの良い花を付ける。傘の木と呼んでいました。柿,いちじく,びわ,ぐみ,ぶどうなどあり,赤松,五葉松,桧葉なども植わっていた。太い木が3本ありました。ひと抱えには出来ない三河の黒松は祖父自慢の木でした。この木は惜しくも伊勢湾台風で倒れました。母屋より遥かに高く登れば見晴らしは最高。ふくらし葉(くろがねもちで実がならない)にも登った。この木は売られてギターになってしまった。太い木なので高く売れただろうと思ったら三千円だったそうです。残念。近くのお宮に大きな杉の木があり,自分の手と足を絡めて登った。カラスの巣を見つけて卵を取りに行ったのです。鶏の卵より二回り程小さく綺麗な緑色をしていたが木を下りるときに割れてしまいました。悪いことをした。洞にフクロウが住む木もありました。今これらの木は全てなくなりました。200年,300年と生き続けることは難しい。
1990年頃静かな巨木ブームが起こり,その頃から目通りの幹の太さが1m以上の物を巨木と呼ぶことが一般的になった。巨木の本も発行された。
石徹白の大杉:特別天然記念物。岐阜県白鳥町。樹齢1500年,幹回り14m,樹高23.5m。1998年9月12日車で北陸の温泉へ泊った帰り,白山スーパー林道を通って見に行きました。迫力十分の巨木。杉独特の茶色の皮がなくなって幹が白い。神秘的。
加子母の大杉:国の天然記念物。恵那市加子母村。樹齢1000年,幹回り12.4m, 樹高37m。名古屋から足助香嵐渓を通り1時間半ぐらい。下呂温泉へ行く途中にある。幹太く真直ぐで重量感がありこれぞ杉。見応えがある。由緒ある地蔵堂の境内にあり頼朝伝説が伝わる。加子母のトマトは美味しく,孫達とトーモロコシ刈りをしたこともあります。
月瀬の大杉:国の天然記念物。長野県根羽村。樹齢1500年,幹回り13.8m,樹高40m。長野県の南端,愛知県に近い所にある。愛知県でないのは悔しい。飯田へ抜け
る道ぞいにある。根元近くから枝別れしているので樹形が良くないと言われる。しかしこれはこの木の特徴であり真直ぐなものだけが良いとは思わない。偶々飯田からの帰りに立ち寄ると餅撒きがあり幾つも拾った。村里のほのぼのとしたお祭りでした。
何本か並んでいる杉もある。
大門坂。熊野那智大社の参道。両側に163本の杉の巨木が立ち並ぶ。鬱蒼として昼尚暗い。夫婦杉が幹回り8.5mで一際太い。勝浦に一泊する車の旅でした。箱根旧街道の杉並木も好きです。伊勢神宮参道の杉。五十鈴川に架かる宇治橋を渡ると右手に歌舞伎の舞台のような松が何本か植わっている。本殿前に近づくと杉の巨木が林立する。お参りしておかげ横丁で赤福を食べて抹茶で一服する。
見たい杉があります。縄文杉です。幹回り16.1m。凄い。行きたいと思いながら行けなかった。 東山植物園に実物大のレプリカがありましたが今はもうなくなりました。それとウイルソン株。秀吉の時代に切られて方広寺の普請に使われたという。その方広寺も今はない。もし生きていれば日本一の巨杉であったのに惜しいな。
大楠も各地にある。
清田(せいた)の大楠:国の天然記念物。愛知県蒲郡市清田。樹齢1000年,幹回り14.3m,樹高22m。車で1時間半くらい。ミカン畑の真ん中にあり車を止めるところがなかった。幹太く重量感があり枝が多く森になっている。手厚い保護により若々しい。今は駐車場も出来ている。中部地方一番の巨木。
水屋の大楠:松坂市飯高町。樹齢1000年,幹回り不明,樹高35m。高速道路を使って名古屋から2時間位。地上を這う根が四方八方に伸びている。神社の境内にあり義経が伊勢神宮へ参拝する時にここに神社を立てたという言い伝えが残る。
蒲生の大楠:鹿児島県姶良市。幹回り24.22m,樹齢千数百年。ここを見て屋久島に渡るのが夢です。火柱を上げる桜島も見たい。アメリカのシャーマン将軍の木。幹回り31.1m,樹高83.8m,樹齢2200年の世界一の巨木。これも見たいなあ。
2000年の環境省の調査によると巨木は64479本で未確認分を推定すると13~15
万本あるといわれています。樹種は杉,楠が圧倒的に多い。そして山里,人里に生きている。巨木の多くが人と共にあるのは幸せな事と思います。
1990年頃静かな巨木ブームが起こり,その頃から目通りの幹の太さが1m以上の物を巨木と呼ぶことが一般的になった。巨木の本も発行された。
石徹白の大杉:特別天然記念物。岐阜県白鳥町。樹齢1500年,幹回り14m,樹高23.5m。1998年9月12日車で北陸の温泉へ泊った帰り,白山スーパー林道を通って見に行きました。迫力十分の巨木。杉独特の茶色の皮がなくなって幹が白い。神秘的。
加子母の大杉:国の天然記念物。恵那市加子母村。樹齢1000年,幹回り12.4m, 樹高37m。名古屋から足助香嵐渓を通り1時間半ぐらい。下呂温泉へ行く途中にある。幹太く真直ぐで重量感がありこれぞ杉。見応えがある。由緒ある地蔵堂の境内にあり頼朝伝説が伝わる。加子母のトマトは美味しく,孫達とトーモロコシ刈りをしたこともあります。
月瀬の大杉:国の天然記念物。長野県根羽村。樹齢1500年,幹回り13.8m,樹高40m。長野県の南端,愛知県に近い所にある。愛知県でないのは悔しい。飯田へ抜け
る道ぞいにある。根元近くから枝別れしているので樹形が良くないと言われる。しかしこれはこの木の特徴であり真直ぐなものだけが良いとは思わない。偶々飯田からの帰りに立ち寄ると餅撒きがあり幾つも拾った。村里のほのぼのとしたお祭りでした。
何本か並んでいる杉もある。
大門坂。熊野那智大社の参道。両側に163本の杉の巨木が立ち並ぶ。鬱蒼として昼尚暗い。夫婦杉が幹回り8.5mで一際太い。勝浦に一泊する車の旅でした。箱根旧街道の杉並木も好きです。伊勢神宮参道の杉。五十鈴川に架かる宇治橋を渡ると右手に歌舞伎の舞台のような松が何本か植わっている。本殿前に近づくと杉の巨木が林立する。お参りしておかげ横丁で赤福を食べて抹茶で一服する。
見たい杉があります。縄文杉です。幹回り16.1m。凄い。行きたいと思いながら行けなかった。 東山植物園に実物大のレプリカがありましたが今はもうなくなりました。それとウイルソン株。秀吉の時代に切られて方広寺の普請に使われたという。その方広寺も今はない。もし生きていれば日本一の巨杉であったのに惜しいな。
大楠も各地にある。
清田(せいた)の大楠:国の天然記念物。愛知県蒲郡市清田。樹齢1000年,幹回り14.3m,樹高22m。車で1時間半くらい。ミカン畑の真ん中にあり車を止めるところがなかった。幹太く重量感があり枝が多く森になっている。手厚い保護により若々しい。今は駐車場も出来ている。中部地方一番の巨木。
水屋の大楠:松坂市飯高町。樹齢1000年,幹回り不明,樹高35m。高速道路を使って名古屋から2時間位。地上を這う根が四方八方に伸びている。神社の境内にあり義経が伊勢神宮へ参拝する時にここに神社を立てたという言い伝えが残る。
蒲生の大楠:鹿児島県姶良市。幹回り24.22m,樹齢千数百年。ここを見て屋久島に渡るのが夢です。火柱を上げる桜島も見たい。アメリカのシャーマン将軍の木。幹回り31.1m,樹高83.8m,樹齢2200年の世界一の巨木。これも見たいなあ。
2000年の環境省の調査によると巨木は64479本で未確認分を推定すると13~15
万本あるといわれています。樹種は杉,楠が圧倒的に多い。そして山里,人里に生きている。巨木の多くが人と共にあるのは幸せな事と思います。