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            小説は何処へ……?

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 ◎突然ですが「教科書に小説は必要ですすか?」 と訊かれたら皆さんは「はい」と答えますか,それとも「いいえ」ですか? 実は,この問いは『朝日新聞』のこの2月8日の 『be』に掲載されたヘッドラインの一つです。同紙によると 「はい」が89%,「いいえ」が11%です。
 ・2022年度から実施される高等学校学習 指導要領の「国語」は 現行の指導要領のそれとは 「目標」「科目」等の全てが大幅に変わり,特に「科目」は 「現代の国語」「言語文化」 「論理国語」 「文学国語」 「国 語表現」 「古典探究」によって構成され,その内の 「現代の国語」と「言語文化」が必修科目で他は選択科目ということです(第1章 総説・第5節国語科の科目編成)。 小説は必修科目の教材には含まれず,選択の「文学国語」の教材としてしか入っていないために,高等学校の「国語」では小説を学ぶ機会が無くなるケースも出てくるということで,このようなアンケートとなったものと想像します。しかし,教科書は各科目ごとにあるわけですから,少なくとも「文学国語」の教科書に小説が収録されることは確実ですし,そのことは朝日新聞も当然知ってのことですので,前述のヘッドラインの本当の意図は分かりません。
 ・それはさておき, 「文学国語」を選択しない高校の生徒は小説を,あるいは小説で学習することは無くなるに相違ありません。人生の中で最も多感な時期に小説を読んだり書いたりする楽しさを学び,体験することは欠かせないことではないかと思うのですが……。
○言わずもがなですが,小誌『本物語』は教科書ではありませんし,読者の殆んどの方がご高齢ですので,小誌を読んで,書いて,楽しんでいただくことを「目標」としています。(尤も,これまで小説を掲載したことはありませんが。)読者の皆様は豊富なご体験,貴重なご意見をお持ちのはずですので,それをご紹介頂き(小説への挑戦も歓迎),多くの方にお読み頂ければと思います。(ⅿ)


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