有限会社 三九出版 -  今“がんばる”ことは…       三九出版拝


















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               今“がんばる”ことは…          三九出版拝

◆東日本大震災。その被災者,被害地の様子を報ずるTV,新聞を見る度に胸が痛くなるばかりです。また,大災害を前にして,送るガソリン,灯油,食物も医療品も持たないこの身はいったい何をしたらよいのか,本を作ることはどんな力になれるのかと考えてしまいます。今はただ,心からのお見舞いを申し上げるだけです。

☆前号のこのコーナーで「校正恐るべし」と述べましたが,なんとその数行上に脱字を発見。だいぶ気落ちしていましたところ,「“校正恐るべし”は“後生畏るべし”のギャグでしょうが,校正ミスは出版界では一番怖いことなんでしょうね」というメール。ギャグかどうかは別として本当に怖いです。

○それからしばらく経ったある日,「次のような訂正を」というお手紙が届きました。(ここに掲載して「訂正」と致します。)

  〔訂正〕本誌32号の「K市T町」で,アメリカのB29爆撃機の最初の本土飛
来を「昭和19年11月1日」と書きましたが,最初の東京空襲は「昭和17年
4月18日」(「東京大空襲」早乙女勝元)なので,わたしの記憶はその日か,そ
の前後の記憶ということになり,学年も「小学2年生」ということになります。訂正し,お詫びします。(小櫃)

 確かに私どもはミスのないようにと何度か校正をしました。しかし,B29の最初の本土飛来は何時のことだったのかは調べませんでした。これは明らかに私どものミスです。失礼な言い方ですが著者だって人間,間違うことがあるわけです。ですから,原稿整理や校正の段階で,歴史的事実(統計数値や引用文なども同様ですが)については該当する資料,原点にあたるなどして確認することも,私どもにとっては誤字脱字を見つけることと同等に大切な作業なのです。(…このことは十分にわかっていたはずなんですが…。)

◇自分の守備範囲をしっかり守り,きめ細かな目配りで作業をすることでミスを防ぎ,よりよい本を作る,――このことが,今,私どもの「がんばる」ことの一つであると思っています。(m)
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