有限会社 三九出版 - 還暦盛春駆ける夢 元気であれば〜健康談義で考える


















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還暦盛春駆ける夢  元気であれば〜健康談義で考える
                 山下 定利(千葉県千葉市)

同窓会ではその参加者にテーブルスピーチが強要されることが多い。尻込みしながらも,話し出すと止まらなくなる輩もいて,楽しいものだ。年に1回催している我が中学校の同期会の,昨年のテーマは「日頃の健康法」であった。そこで小生は次のようなスピーチをした。
私は小学校時代,頑健なほうではなかったことは諸君の知るところである。その後の60年,4年前に大腸ガンを切除したほかは,病を知らずにきた。この成果(と思っている)が得られた要因を挙げよと言われれば3つある。一つは総合ビタミン剤(ポポンS),二つ目はビタミンE剤,三つ目は昆布の紛沫の摂取である。これらを常用することになったきっかけを紹介したい。
ポポンSは大学時代に服用して一過性の肺浸潤を治したのである。当時,テニスの後,必ず微熱が出,プレイを休むと戻る,を繰り返していた。ある時,父が特効薬を入手したと言うので飲んでみたところ,見事に効果があったのだが,その十余年後,父はビタミン剤だったと種明かしした。つまりは栄養失調だったのである。
ビタミンEは石油メーカーに勤務時代,購入品にあるので質したところ,油に添加する「酸化防止剤」だという。酸化防止は,人に当てはめれば「老化防止剤」とも言う。その効用をカナダの学者が主張し,米国が反論するという時代だった。口内炎や肌の老化を防ぐ,とあって女房につき合い,飲み続けている。

昆布は友人のF氏に勧められたのがきっかけだ。十余年前,血圧が160余になり,降圧剤を服用する羽目になった。文献によると,昆布の中のカリウムが体内の余剰塩分(血管を硬化させる)を排出するように働く,とある。その後,血圧が130台を超えることはなくなった。降圧剤は飲んでいない。

この話の3つの栄養剤・食品とのつき合いは実に長いが,これほど続いたのは女房のきつい監視の賜である。お陰で70歳過ぎてもすこぶる元気で会社も現役であちこち飛び回っている。傍ら,昨年は本を1冊上梓した。元気であればこれまで蓄えた経験と知識・知恵を生かした何かができる。女房の監視に頼りながら,これからもいろんなことに挑戦していきたい。次に何に挑戦するかは我が頭の中で熟成中である。
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